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約束の海

今日から弥生3月。いつもより遅い7時過ぎに起きた。本を持って風呂場に直行。半身浴をしながら、読書三昧。大好きな作家の一人、山崎豊子の「約束の海」を読むことにした。

あっという間に2時間。時計を見ると9時を過ぎていた。湯の温度も下がっていた。妻が、水分補給にとウーロン茶を持ってきてくれた。いつになく長い半身浴にあきれていたようだった。風呂から出て着替え、ストーブの前で読み続けた。

飲んだ次の日だったので、ココアとフレークにしてくれた。「約束の海」は、潜水艦に乗る花巻朔太郎を主人公にした小説である。1988年7月23日に起きた潜水艦なだしおと遊漁船第一富士丸の衝突した事件を思い出した。

衝突事件で30人の命が奪われ、潜水艦に乗る自衛官として、この仕事を続けるべきかどうかで悩む花巻の姿を中心に描かれている。フルート奏者頼子に惹かれていく花巻の心境の変化も興味深い。山崎豊子の作品はどれも、誠実に生きようとする一人の男を描いたものが多い。沈まぬ太陽の恩地元、運命の人の弓成など。男として、人として生きる上で大切なことを考えさせられる。

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山崎豊子は、綿密な取材を行って小説を書いてきたという。それだけに描写は鋭く、正確だ。訴えるもの、考えさせるものがある。今回の「約束の海」も、5年前に構想づくりに入り、3年前に取材を開始して、二年前からあらすじを作り、執筆に入ったのは1年前だという。いつかは書いてみたい人物がいたという。

今回の取材は、相当困難だったようだ。白い巨塔の医学、華麗なる一族の金融などを学んだ比ではなかったという。

本の最後に「執筆にあたって」が著されている。その中に、いろいろ勉強していくうちに「戦争をしないための軍隊」という存在を追求してみたくなりました、とある。

「約束の海」は、山崎豊子の逝去により未完となってしまった。とても残念に思う。この後、花巻朔太郎はどのように描かれていくのか楽しみだった。

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古本屋で見つけた「小説ほど面白いものはない」を引っ張り出してみた。自分の足で取材し、一日10時間の執筆活動、小説作法の秘密などが記されている。面白い。

昼前に読み終えて、運動不足解消に散歩に出た。カメラを持って。広瀬川沿いを歩いた。

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2時間ほど散歩して帰る途中、空腹を覚え、近くの坂内製麺に寄った。母と娘でやっているお店だ。珍しい。

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中華そばを頼んだ。あっさり味の方を。母娘のように優しい味だった。薄味の小生には、ちょっとしょっぱかったが。

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近くにある、LAY UP CARSにもよってみた。VOLVOやVWの車があった。輸入車は、見ていて楽しい。日本車にないデザインと雰囲気がある。

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